クロモリ迷走記

クロモリのCOLNAGO MASTERと、PANASONIC FRCD05に乗っています。カーボンのGIANT TCRと、アルミのGIANT REVOLTも持っています。

伊豆大島ぶらり旅(後編)

 昨日の続き。今日は、ゆっくりと宿で食事をしてから、のんびりとチェックアウト。

 昨日は大島一周をしたので、今日は三原山に登りたいと思います。問題は、どのルートで登るかですが、、、虫さんから御神火スカイラインという道を薦めてもらいました。どうやら、景色が綺麗らしいのです。しかし、ちょっと調べてみると、、、距離6km、平均勾配8.6%、最大勾配19.4%のヒルクライムコースらしいです。。。(坂はクソ!!!!というブログの管理者様にクソ坂を薦められたときの顔をしています/爆笑) うーん、どうしようかな、と悩みつつも、結局は登ってみることに。


 登り始めてすぐ、大島町メモリアル公園があります。ここは、2013年の伊豆大島土砂災害からの復興の一環として造られたようです。少し立ち寄りたい気分もありましたが、まだまだ登らないといけないので、今回は通過。

 御神火スカイラインは、直射日光が暑いのが玉に瑕ですが、景色は素晴らしいです*1


 渋峠ビーナスラインのような絶景。

 横を見ると、海が見えます。山と海が近いのは、島の特徴ですね。

 三原山山頂口展望台に到着。ここから先は自転車で入ることができないので、自転車を停めて、徒歩に切り替えます。


 山頂遊歩道(舗装路)を登って、お鉢巡りコース(未舗装路)へ。その途中では、奇岩を多く見かけます。


 お鉢巡りコースまで上がると、この世のものとは思えない景色。


 このコースのハイライトは、直径約300~350m、深さ約200mの巨大噴火口です。迫力満点。

 その後も、ひたすら絶景が続きます。


 以下は、1986年割れ目噴火B2火口。自然の美しさと恐ろしさを併せ持った地形。

 お鉢巡りを終えて、自転車を回収したら、山を降ります。帰路は、御神火スカイラインではなく、三原山登山道路方向へ。ただ、普通に登山道路を降らずに、この分岐を左に入ります。特に、通行を規制する標識や看板はありませんでした。しかし、道は狭く、舗装もあまり良くないです。

 この道は、1986年割れ目噴火C火口に繋がる道で、Google Mapにも描かれています*2。しかし、Google Mapで駐車場となっている場所を過ぎると、道の雰囲気がかなり怪しくなります(苦笑)

 さらに進むと、荒れた階段を登り降りする区間になります。一応は、現役の道路(のはず)ですが、、、この区間だけは遊歩道として整備されています(詳細は後述)。路面はしっかりしていて、柵もおおむね健在ですが、深い藪が完全に道を塞いでいる箇所も多く、、、何度も、ロードバイクを両手で頭上に持ち上げて突破します。現役道路を歩行者として通過しているので、何の問題もないはずですが、、、良い子は真似しないように(爆笑)

 以下は、1986年割れ目噴火C火口のあたり。景色は綺麗ですが、普通の人が来るところではないかも。。。

 廃道に慣れている人にとっては大した困難ではありませんが、夏で藪が深いのと、何よりもロードバイクが邪魔(自業自得) しかし、何とか藪を突破して、車道らしき道に抜けました。

 このあたりで種明かしをすると、この道はかつて、三原山ドライブウェイという有料道路でした。しかし、1986年の噴火で壊滅的な被害を受けて、自動車通行不能区間を溶岩流遊歩道と呼ばれる遊歩道に造り直した道です。

三原山ドライブウェイ(みはらやまドライブウェイ)は、かつて東京都大島町にあった一般自動車道事業による有料道路である。また島内では大野重治が湯場~御神火茶屋間の自動車専用道路を旧法下で出願した事から大野道路ともよばれていた。湯場地区と御神火茶屋付近を結ぶ延長4.1キロメートルの道路で、大島登山自動車道株式会社が建設、管理運営をしていた。1986年の三原山噴火に伴う全島避難で休止していたものを、大島町の要望により東京都に無償譲渡され、東京都道207号大島公園線となった。1985年(昭和60年)当時の通行料は普通、小型、軽自動車とも800円であった。三原山噴火による割れ目噴火の直撃を受け、一部が溶岩に埋まってしまった。譲渡後は自動車通行不能区間を溶岩流遊歩道と呼ばれる遊歩道にし、観光地整備をしている。(引用元

 私は、この道を山さ行がねがで知ったのですが、同サイトで報告されている2016年時点の状況よりも道がだいぶ荒れていました。まあ、冬に徒歩(手ぶら)なら、簡単に通れると思いますが。。。
 以下は、かつては主要な観光道路であったことを示す富士見峠の看板。色褪せて、いい塩梅のブルース感が出ています(苦笑)

 また、以下は、旧料金所付近。このあたりだけ、センターラインが白ではなく、オレンジ。

 さらに進むと、青看板があり、三原山登山道路と合流します。

 山頂側の分岐には何の標識もありませんでしたが、こちら側の分岐には通行止めの看板。。。まあ、中央は開いていますし、脇の歩道も塞がれていないので、、、何も知らない車が迷い込まないようにするための優しさなのでしょう*3。知らんけど(笑)

 さて、三原山登山道路に出たら、一気に元町港まで降って、ランチにしましょう。何を食べるか少し悩んだ結果、稲本食堂で、くさや定食(1000円)。夏のライドのあとは、塩味が身体に沁みます。



 ただ、塩分で少し喉が渇いたので、食後に、すぐ近くの観光喫茶ももももで、ホットコーヒー(御神火ブレンド)を飲みました。1杯目が500円、2杯目が200円ということで、2杯飲もうと思ったのですが、、、カップが予想以上に大きかったので、1杯だけにしました。


 コーヒーを飲んだら、近くのスーパーで少し買い物をして、港で大島牛乳アイスを食べてから、東京行きのジェット船に乗りました。

 そして、竹芝桟橋からは自走で帰宅。伊豆大島は楽しかったので、再訪したいと思います。

 今日も、走行距離は測っていません。なお、今回の旅にあたって、特に参考になったウェブサイトは、以下のとおりです。

*1:余談ですが、御神火スカイラインから分岐する林道元町(南)線と林道元町(北)線が気になりました。

*2:前掲のGoogleストリートビューには映っていませんが、今日の時点では、割れ目火口を示す青看板までありました。

*3:通行止めにしているのが「ジャスティス」というのが個人的にはツボです(笑) ちなみに、工事をしている形跡はありませんでした(長い間、このままの状態で放置されている気がします)