クロモリ迷走記

クロモリのCOLNAGO MASTERと、PANASONIC FRCD05に乗っています。カーボンのGIANT TCRと、アルミのGIANT REVOLTも持っています。

君津市・市原市・大多喜町の素掘り隧道満喫コース(2日目)

 昨日の続き。今朝の亀山湖周辺はマイナス4度だったので、少し遅めの時間に宿をチェックアウト。出発時はマイナス2度で、駐車場に停めておいた自転車が霜で真っ白になっていました(笑)*1 ハンドル周りとサドルの霜を軽く落としたら、国道465号で釜生に移動。

 なぜ釜生に来たかと言うと、昨日探索した廃道の反対側の入口を確認するため(笑) それは、上記の写真に映っている崖の上にあるはず。。。廃道の入口は、道路脇の駐車場のようなスペース。よく見ると、左手に斜面を登る平場があります。

 入口の藪を突破すると、道が現れます。予想外だったのは、入口の藪の先が分岐になっていて、右方向から山の上に続く作業道(?)があったこと。どちらかと言うと、右の作業道の方が道らしいのですが、今回は、すぐ先で藪に覆われている左の道に突撃。

 うわあああ。。。真冬にもかかわらず、ここの藪は手強いです。また、左側に寄り過ぎると、切り立つ崖から落ちるので、右側のフェンスに沿って、藪を強行突破。

 すると、その先に、お目当ての廃隧道が現れます*2。マナーを守って(?)、フェンスの手前から撮影。


 この道にかつて存在した4本のうち、現存するのは3本*3。今回の旅では、その全ての現状を確認することができたので、大満足です。再び国道465号に出たら、君津市大多喜町の境にある黄和田畑トンネルの西側に移動。

 実は、この近くにある旧黄和田隧道に立ち寄ったことがなかったので、、、行ってみようと思います。この小径から。

 「参道」と書いてありますが、わりと急な斜面で、ところどころ道が分かりにくいです。ただ、地形をよく見て、穴を掘りそうな場所を狙って登れば、すぐに隧道を見つけられると思います。


 旧黄和田隧道は閉塞しているので、内部を軽く眺めたら、国道まで斜面を下ります。因みに、黄和田畑トンネルを抜けて、筒森方面に走ると、道の傍らに変な穴があります*4 これは前から知っていたのですが、今回初めて記念撮影(笑)

 それはさておき、、、筒森まで走ったら、国道の新筒森トンネルに入らず、夕木川(蕪来川)沿いの道で養老渓谷を目指します*5。まずは、牛尻戸上トンネルを通過。

 牛尻戸上トンネルを抜けると、素掘り隧道3連荘。牛尻戸下隧道、蕪来4号隧道、蕪来3号隧道*6。私は、この道が大好きです。



 蕪来3号隧道を過ぎたら、そのまま奥養老ヴィレッジの方に走らず、やや怪しげな小径を右折し、その小径沿いの分岐をさらに右折。このあたりは、路面が霜だらけ。

 臆せずに、急な坂道を登っていくと、、、目の前に清水代隧道が出現します*7。これこそ、私の最推し隧道。一般的には反対側から来ることが多いと思いますが、、、こちら側から登ってきて、初めてこの隧道を見たら、絶対に声が出ると思います(笑)

 清水代隧道をじっくりと愛でたら、反対側に抜けて、すぐ近くの別の素掘り隧道も通過*8

 そのまま向山・共栄トンネルを通過。ここは、普通に観光地。

 養老渓谷に出たら、以前から走ってみたかった江戸道に向かいます。スタート地点までは、石神という地域を抜けていけばよいと思ったのですが、、、途中の橋がまさかの通行止め*9

 仕方ないので、おりづ大橋の方から回り込んで、畜産団地を通過し、スタート地点となる江戸道の道標に到達*10。「北 江戸道」「南 房州」などと書いてあります。


 いざ、江戸道へ。大福山の「馬の背コース」と似ていますが、心なしか、江戸道の方が明るいような気がします。また、路面状況は比較的良好。「急勾配の下り」×「悪い路面」×「その先が馬の背」といったデンジャーゾーンもありますが、歴史を感じつつ、のんびり走るのに適した道だと思います。


 左が江戸で、右が大多喜という標識。ここでは、大多喜に向かいます*11

 途中で見かけたお地蔵様(?)は、よく見ると、阿修羅のようなお姿をされています。

 江戸道には複数の支線が存在しますが、今回は(恐らくメインルートである)以下の地点から出てきました。ここの「江戸道」の標識は、前から気になっていました。

 江戸道を出たら、県道172号で月崎方面に向かいます。そう、月崎と言えば、千葉を代表する素掘り隧道エリアの1つ。まずは、定番の林道月崎1号線へ。ここは少しだけ混んでいたので*12、サクっと写真を撮ったら撤退。



 続いて、近くの林道月崎2号線へ。ここは一般車両通行止めなので、徒歩で隧道を見に行きます。因みに、右下に水路隧道のような穴も見られます*13


 締めは、月崎の超定番スポットへ。永昌寺隧道、柿木台第二隧道、柿木台第一隧道の3連荘*14



 これにて、今回の素掘り隧道満喫コースは終了*15。このあとは、ちはら台駅まで適当に走って、そこから輪行で帰りました。

 本日の走行距離は73.75km、獲得標高は1191mでした。なお、今回の旅にあたって、特に参考になったウェブサイトは、以下のとおりです。

*1:迂闊にも、写真を撮り忘れました(汗)

*2:平沼義之氏のレポートで「1号隧道」と呼ばれているもの。

*3:残りの1本は、80年代のゴルフ場建設計画、太陽光パネル設置の流れの中で消滅したと推測されます。

*4:この穴は、Googleストリートビューにも映っています。これは、天社台隧道という名前(仮称?)があるらしいです。

*5:「新筒森トンネル」があるということは、旧筒森隧道もあるということです。今回は立ち寄りませんが、以前訪れてみました

*6:他の名前で呼ばれることもあります。

*7:他の名前で呼ばれることもあります。

*8:小田代第1隧道などと呼ばれることもあります。

*9:少し手前から「この先通行止め」という標識がありましたが、「この先」が具体的にどこか把握できていなかったため、ここまで進んできました(苦笑) それはそうと、養老渓谷周辺の橋は、他にもいくつか通行止めになっているようです。

*10:もしかすると、そこまで大きく回り込まずに、林道石神線で迂回できたかもしれません(要調査)

*11:最終的には、江戸の自宅に帰りたいのですが(笑)

*12:せいぜい4〜5人ですが。。。

*13:昨日から水路隧道も結構見かけているのですが、そこまで言及していると記事が長くなるので、割愛しています。

*14:今回は立ち寄りませんでしたが、この近くにもう1つ小さな素掘り隧道があります。

*15:一瞬、北から大福山に登り、林道怒田福野線に入り、怒田近辺の隧道にも立ち寄ろうかと思いましたが、、、昨日たっぷり大福山を走ったので、「もういいか」と(笑)