クロモリ迷走記

クロモリのCOLNAGO MASTERと、PANASONIC FRCD05に乗っています。カーボンのGIANT TCRと、アルミのGIANT REVOLTも持っています。

君津市・市原市・大多喜町の素掘り隧道満喫コース(1日目)

 今回は、Revoltに乗って、1泊2日の素掘り隧道満喫コースを走りました。因みに、昨年の年末は、ミニベロで隧道満喫コースを走りました(1日目2日目)。「クリスマス」の「ク」は、「素掘り隧道」の「ク」ですよね?(意味不明) 戯言はさておき、まずは上総亀山駅まで、パー線でワープ。氷点下の朝に自走するなんてことはしません(苦笑)

 最初は、上総亀山駅から目と鼻の先の、君津市道坂畑浦田線の素掘り隧道群を抜けます。ここは過去に何度か訪れている、お気に入りの道です。糀室第一隧道、糀室第二隧道、大舟木第一隧道、大舟木第二隧道の4連荘。




 大舟木第二隧道の先は、変則四叉路となっていて、運命の分かれ道(大げさ) 左手の小水第二隧道を抜けると、すぐ先に小水第一隧道があります。そして、その先に隧道が連続する道(現在は全面通行止め)があったり、通称「ツルツル坂コース」に行けたり、柳城に下りる道があったりします。

 そのいずれも面白い道ですが、今回は道なりに直進して、通称「馬の背コース」に入ります*1。このコースは、尾根伝いに大福山方面に向かいます。



 無事に抜けると、林道坂畑線の頂上付近に出ます。この出口に「通行止め」の標識が置かれていることがありますが、今日はなし。

 次は、今回の千葉遠征の目的の1つである、林道坂畑線から分岐する名無し林道(?)を探索します。この道は前から気になっていたのですが、これまで通行止めだったりして、今回が初調査。また、自分で机上調査をしたあとに気が付いたのですが、ここは平沼義之氏が釜生林道と呼んだ道でした*2

 実際に入ってみると、林道としては荒れ気味ですが、廃道としては綺麗(笑) 慎重に進めば、特に問題なし。

 入口から600〜700mほど(?)進むと、小さな素掘り隧道が現れます*3。現在の地理院地図に描かれている破線の終点より少し先*4

 この隧道までの様子は、YouTubeSNSで概ね分かっていたのですが、ここから先の現在の状況が不明。とりあえず先に進んでみると、見事な倒木地獄。。。完全に路盤が見えず、下手すると、左手の崖から落ちそうです。。。

 GPSで確認すると、次の隧道は恐らく、崩落地点から100m未満。そこで、崩落地点の手前に自転車を置いて、徒歩で斜面を高巻きすることに。獣道のような微かな踏み跡を進んでいくと、下方に隧道を発見!*5

 坑口から内部を覗くと、僅かな光が見えるものの、ほぼ閉塞しています*6。無理やり突破できなくもないのかもしれませんが、この先が明らかな私有地だと机上調査で分かっているので、ここでUターン。


 無事に林道坂畑線まで戻ったら、新井総合施設君津環境整備センターのゲートまで登ります。このあとは林道牛堀線に行くつもりだったのですが、、、いつもの癖で(?)林道大福山線を戸面方面に降ってしまいました。。。このミスが後々仇になります(苦笑)

 林道戸面蔵玉線の合流地点まで下ったら、いったん蔵玉方面に進んで、気になっていた支線を探索します。支線との分岐地点は簡単に見つけましたが、問題発生。なんと、川を渡る橋がありません。。。*7 幸い、この部分は涸れ沢になっていたのですが(少し下流から水が流れている)、路盤と川底には2mほどの垂直の落差があります(何とか下りられるけど、登るのが大変そうな高さ/汗)

 ここで2秒ほど熟慮したあと(短い)、再び自転車を降りて、少し上流から涸れ沢に下りて、そのまま対岸に渡り、気合いで支線の路盤によじ登りました(笑)

 川さえ越えてしまえば、支線の路面状況は比較的良く、何の問題もなく、その奥にある素掘り隧道に到達。どちらかというとマイナーな隧道だと思うのですが、結構大きくて、立派です。

 隧道を満喫したら、林道戸面蔵玉線まで戻って、林道大福山線の合流地点まで登り返します。そこから先は通行止めの標識があるのですが、そこで交通整理していた作業員の方が「少し崩れているけど、自転車やオートバイは通っていい」と仰るので、大手を振って通過*8


 この道も隧道がいくつかあって、楽しいです。


 戸面まで下ったら、林道朝生原線と林道根向線を経由して、杉畑第一隧道を目指します。先ほど道を間違えたので、迂回路で林道牛堀線の反対側に行こうという魂胆です*9


 杉畑第一隧道に到着*10。ここも通行止めであることが多い印象ですが、今日は開いていますね(フラグ)

 その先の杉畑第二隧道も無事に通過。ここも、素掘り隧道が連続する道なのです*11

 しかし、杉畑第二隧道の先に、何やら工事車両が数台停まっています。休憩中なのか、作業中ではなかったので、そのまま進んでみると、、、なんと、ここも橋がない! ぐぬぬ。。。杉畑第一隧道は、工事車両が出入りするために開けられていたのかも知れません。コンクリート構造物の上を渡ろうかとも思いましたが(おい)、工事関係者に見られていたので(そういう問題ではない)、大人しく引き返します。

 工事していた場所から先に行くには、林道女ヶ倉線で大福山に再び登って、当初の予定通りに林道牛堀線を使うしかありません*12。あのミスコースがここまで響くとは。。。「ふふふ、大福山線のダートなど、最早舗装路同然」などと考えながら、鼻歌を歌っていた過去の自分を全力でぶん殴ってやりたいです(苦笑) しかし、折角ここまで来たので、すぐ近くの芋原の隧道群を眺めてから行きましょう*13



 ウキウキ、ウキウキ。

 まったくウキウキしませんが(苦笑)、林道女ヶ倉線で大福山に登り返します。ここは、ロードバイク乗りにとって定番のヒルクライムコース。

 そして、ようやく林道牛堀線の入口に到着。ワイルドな切り通しを抜けていきます。


 その先で倒木セクションが出現するも、自転車なので、特に問題なく通過(注: 個人差あり)

 そんなこんなで、先ほどの工事現場の反対側に到達。

 だいぶ遠回りになりましたが、その先にある素晴らしい素掘り隧道を3つ満喫*14



 連続隧道をじっくりと愛でたら、林道牛堀線を登り返して、再び林道大福山線へ。大福山に登るのは、本日3回目。。。(白目)

 そのまま展望台(現在は立ち入り禁止)の前を通過し、林道坂畑線で亀山湖方面に下ります。

 下界に着いたら、その場の思いつきで、黒滝方面を探索。滝まで行けないことは分かっていましたが、思っていたよりも手前、林道加勢線との分岐までしか行けませんでした。。。続いて、林道片倉三石線を経由して、林道草川原線へ。この林道も通行止めなのは知っていましたが、入口の草川原隧道を見学*15



 なぜ草川原あたりをウロウロしているかというと、、、すぐ近くの温泉宿を予約してあるから(笑) このあたりに前線基地を構えると、大福山の攻略にとって非常に便利です。

 本日の走行距離は52.13km、獲得標高は1280mでした。素掘り隧道満喫コースは、明日に続きます。なお、今回の旅にあたって、特に参考になったウェブサイトは、以下のとおりです。

*1:因みに、右の小径は行き止まり。また、「馬の背コース」と「ツルツル坂コース」も過去にミニベロで通りました

*2:平沼氏のレポートを読んだのがだいぶ前だったのと、彼の探索後にこのあたりの地形が再開発で変わってしまったため、つい最近まで頭の中で繋がっていませんでした。

*3:平沼氏のレポートで「4号隧道」と呼ばれているもの。

*4:大体このあたりです。

*5:平沼氏のレポートで「3号隧道」と呼ばれているもの。

*6:因みに、今回の探索から、ThruNite BSS V5というライトを導入しています。

*7:廃道なので意図的に落とされたのか、災害などで自然に壊れたのかは不明。

*8:実は、この場所で同じようなことを言われたオフロードバイク系の動画を見ていたので、恐らく通れるのだろうと思っていました(というか、いま動画を確認したら、同じ作業員の人でした/笑)

*9:このあたりの土地勘がない人には意味不明だと思いますが。。。

*10:扁額が外されているということは、廃隧道扱いなのでしょうか??

*11:「名無し林道」と呼ばれることが多いですが、市道という説もあります。

*12:廃道区間を突破する気があれば、林道大地蔵線の終点からもアプローチできるらしいですが、調査不足なので、今回はなし。

*13:ただし、ミスコースで少し焦っているので、支線の小さい隧道は割愛。

*14:この道には、先ほどの杉畑第二隧道も入れて、4つの素掘り隧道があります。

*15:林道草川原線の奥には、素掘り隧道があるようです。