クロモリ迷走記

クロモリのCOLNAGO MASTERと、PANASONIC FRCD05に乗っています。カーボンのGIANT TCRと、アルミのGIANT REVOLTも持っています。

日光〜霧降高原〜林道川俣桧枝岐線〜檜枝岐村ぶらり旅

 Revoltのカスタムがようやく完了し、狭山湖での試走も済んだので、今回は、念願の林道川俣桧枝岐線に行ってきました。実は、これまでも何回か行こうとしたのですが、天気とスケジュールの都合がつかず、何度も断念してきました。。。いつまでたっても行けないので、しびれを切らして雨の日に決行(おかしい) 東武日光駅をスタートする時点ですでに雨。

 霧降高原までのヒルクライムは、約12km、平均勾配7%程度。とはいえ、ここは単なる通り道なので、脚を使い切ってはいけません。少しずつ雨も強くなってきたので、無理せずに淡々と登って、標高1440mの六方沢展望台に到着。

 ここで問題が発生。降水量1mmの天気予報に反して、まさかのゲリラ豪雨。。。*1 雨宿りする場所もないので、大笹牧場まで慎重に下って、緊急ピットイン。レインウェアが浸水して、ずぶ濡れになったこともあり、寒気を感じました。そこで、簡単に身体を拭いて、念のために持ってきた冬用のインナーを装備。本当は室内に避難したかったのですが、ガンガンに冷房が効いていたため(苦笑)、雨の降り込むベンチで小休止。雨はますます強まってきましたが、「大笹牧場」のピンポイント天気予報は、「降水量1mm」と言い続けています。。。

 30分くらい待ったら、雨が少しマシになったので、、、再出発して、川俣湖を目指します。ここで再び問題が発生。明らかに後輪の空気が抜けかかっています。非常に嫌な予感がしましたが、とりあえず手持ちのポンプで空気を入れて、走り出します。しかし、5分ほどすると、また抜けてきます。。。これを何回か繰り返したら、空気が完全に抜けました。。。この局面でチューブレスタイヤが死ぬとは、とてもつらい。。。*2 仕方ないので、雨に打たれながらもバルブを交換し、チューブを投入。

 「リタイヤを決断するなら、川俣湖までに。。。」などと考えていたら*3、すぐに川俣湖に着いてしまいました(笑)

 運命の分岐点。右に行くと、林道川俣桧枝岐線。左に行くと、国民宿舎や温泉街があります*42年前に奥日光を走ったときは、ここを左に進んで山王峠を登ったのですが、、、分岐にある「全線未舗装路」という標識が気になり、帰宅後に福島県に抜けられるロングダートだと知りました。

 さて、どうしましょうかね? 予備チューブは1本しか持ってこなかったので、すでに後がありません(苦笑)*5 ふと空を見上げると、急に晴れてきました。きっとこれは、林道が私を呼んでいるのしょう(違) いざ逝かん、全長36kmのロングダート。

 「全線未舗装路」と書いてありますが、現在は一部が舗装されているため、「ほぼ全線未舗装路」という方が正しいかも知れません。栃木側の入口も少し舗装されています。

 舗装区間を抜けると、千葉の林道横尾線を彷彿とさせるヌタヌタ具合。。。一箇所とりわけ深い泥濘があり、見事に両足が水没。。。*6


 ここのところの雨もあってか、複数の走行動画で確認した路面よりもぬかるんでいますが、、、次第にマシになります。洗い越しなどもありますが、もはや「タイヤの泥が落ちていいわね」くらいの感想しかありません。


 林道馬坂線との分岐に到着*7。ここからの区間には、「村道馬坂2号線」という名前もあるようです。

 県境まで「13.0km」と書かれた標識。まだ標高1000mちょっとなのに、ここからの13kmで、1800m弱の馬坂峠まで登るんですか?? グラベルで(白目)

 峠に向かう途中、馬坂沢第2砂防ダムに寄り道。ダムに生えている木に漂う犬神家感(笑)


 続いて、YouTubeでよく見る川に寄り道。すでに全身ずぶ濡れ、下半身泥まみれなので、迷わずドボン。ウェアやシューズを川で洗濯。


 足回りをサッパリ(?)したら、登坂を再開。徐々に斜度がきつくなってきますが、林道の雰囲気は最高です*8


 問題は、峠に近づくにつれて、路面がガレてくること。。。可能な限り、インナーローで突破しますが、ときに徒歩と変わらぬ低速になったり。。。(貧脚)

 この区間は景色も大して良くないので、心が折れそうになります。しかし、迫る日没が心配なので、なるべく早く峠に着かなければなりません。。。以下の写真の看板を過ぎれば、頂上まであと少し。

 最後の力を振り絞って、馬坂峠に何とか到達。グラベルで登る1790mはタフですね。。。(ド貧脚)


 日没も近いので、すぐに反対側に下ります。福島側は、比較的走りやすいグラベル。パンクや落車に気をつけつつ、どんどん下っていきます。唯一足を止めたのは、定番の撮影スポット。林道川俣桧枝岐線と言えばココ、という場所のようです。

 峠から14kmほど下って、檜枝岐村に到着。集落が見えた途端、脳内に「サンサーラ」が流れました(笑) ホッとしたところで、燧の湯に入って、冷えた身体を温めます。極楽、極楽。

 入浴後は、近くのよりみちという居酒屋(兼ラーメン屋?)で夕食。チャーシューメン(大盛)と、畑のサラダ(小)を注文。どちらも美味しかったです。今夜は、檜枝岐村に泊まることにします。


 今回の走行距離は85.14km、獲得標高は2461mでした。大して走ってはいないのですが、数値以上に疲れました(軟弱) なお、今回の旅にあたって、特に参考になったウェブサイトは、以下のとおりです。

*1:そもそも、登坂中も2〜3mm降っていたと思いますが(苦笑)

*2:何かが刺さったのではなく、恐らくはビードからのエア漏れが原因。最初からリムとタイヤの相性が悪かったので。

*3:林道に入ってしまうと、保険のロードサービスが使えません。あと、どこに行けるのかは知りませんが、川俣湖にはバスも通っています。

*4:自転車乗り的には、林道奥鬼怒線や奥鬼怒スーパー林道がある、と言うべきでしょうか。

*5:チューブレスタイヤのパンクなんて、そうそう起きることではないですからね。。。

*6:足をつかなかったら、落車して、全身泥まみれになったでしょう。

*7:ここに至るまでにも分岐がありますが、いずれも右に進むのが正解です。

*8:ところどころ、少し崩落している箇所、大崩落を片付けた箇所がありました。この長さの林道が全線開通しているのは、奇跡のようなことなのかも知れません。